
MOB-001
2019年04月20日
2,860円
言葉を語り、“うたうたい”を自称する小倉麻矢。イギリス古謡に惹かれて、ロンドン王立音楽大学に学んだ。そのファーストアルバムは、つのだたかしのリュートを伴ってのダウランドのリュートソング集。温かく、しっとりとした湿り気を包含した小倉の声と、一つひとつの言葉に魂を込めた歌いまわしは、これらの楽曲が湛える独特のメランコリーと化学反応を起こす。そして、「死」も「別れ」も、僅かな「希望」も、いま、我々の眼前にある存在として現出させてしまう。小倉と同様、音楽だけでなく、言葉のニュアンスも繊細に掬い取ってゆく、名手・つのだの好演も光っている。
文:寺西 肇
(ぶらあぼ2019年6月号より)
小倉麻矢の歌と、つのだたかしのリュートによる、ジョン・ダウランドの12作品によるリュートソング集。ダウランドが描いた憂鬱・悲哀の世界観を、小倉の歌と、つのだのリュートが、やさしく繊細に再現。静謐な中に凝縮された心の移ろいが、喧噪の中にいる私達に多くのことを語りかけてきます。(現代ギター社)